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執筆者の写真AnkkA (アンッカ)

手術室の飲み会

数ヶ月前に、人生初の全身麻酔手術をしました。

急性虫垂炎・・・いわゆる盲腸です。。。


今日はそのちょっとした体験記を。






やつは本当に突然でした。



今まで感じたことのない種類の痛み。

痛み出して数十分後には38度まで熱が上がり動けずにいました。

なんとか痛みを和らげようと湯船に入ったらあら不思議。水のなかだけでは痛みが無くなりました(誰得情報。)・・・でも水から出れば元通りの激痛。

病院も閉まっている時間だし、明日になればきっと治っているだろうと

その日はなんとか眠りにつきました。




しかし翌日も同じ痛みが・・・

前屈みにならないと歩けない感じです。





お化けのように屈みながら、近くの病院へとぼとぼと歩いて行きました。

虫垂炎と診断され、有難いことにあっという間に手術台へ。







手術室には記憶にある限り、

主治医の先生、看護師さん2人、麻酔科の先生がいらっしゃいました。


麻酔がかかる前に酸素マスクをつけるのですが、

密閉されて呼吸ができず(酸素は出てきて吸うのだけど、全く息が吐けない)、

笑いそうになりました。

「え・・・これ大丈夫なのかな」と思っていたら

一気に眠気が。

身体がベッドに深く沈み込んでいくような、眠りに入る時の感覚。

それのものすごい強いバージョンという感じでした。







そこから手術室での飲み会が始まりました。





先生や看護師さん達と一緒にお酒を飲んでいる。

とても楽しい雰囲気です。







「・・・・〇〇さぁーーーーーん!」



大きな声で名前を呼ばれて目が覚めました。





あれ。さっきまで一緒に楽しく飲んでいた手術室の皆さんはお仕事用の真顔でこっちを見ています。







あ、夢だったのか。。






私が楽しい夢を見ている数時間

実際はお腹に穴をあけられ、臓器をチョッキンしてもらっていたのだと考えると、

・・・脳みそは本当に不思議ですね。患者ひとり呑気なもんです・・・


痛い夢じゃなくてよかった。。






・・・と、私の全身麻酔体験はこんな感じでした。




みんなどんな夢を見るんだろう。





しかし、虫垂炎の痛みよりも術後の痛みの方が辛かったです。。

(虫垂炎がそこまでひどくなかった私の場合です・・)

寝返りが打てないことがこんなに辛いんだと感じました(泣)



先生方、看護師さんの方々のおかげで

2泊3日というあっという間の入院生活で、また元気になることができました。







病院には滅多に行かないので、

医療に関わる方々にここまでお世話になったのは初めてでした。


きっと、日々とてつもなく大きな重圧があってとてつもなく忙しいのにも関わらず、

先生や看護師の方はとても優しく親切に接してくださり、

早く元気になって、健康でいなくちゃ。。と思いました。


病気を治してもらっただけではなく、パワーまでいただいて帰ってきました。







思いがけず、自分の中の深いところにある、パワーある人たちに触れることで起こる何かが、また沸々と目覚め動き出した感覚があります。









私の体での役目を終え、最後にいい仕事をしていった虫垂に

良い形で別れを告げて終わろうと思います。








虫垂炎、万歳。。。


-END-




『そういえば最近、金木犀のいい香りがしてきますね。』

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